学校に行けない。
朝になると胸がぎゅっと苦しくなって、布団の中で動けなくなる。
「どうして行けないんだろう」「行かなきゃいけないのに」――そんな思いに押しつぶされそうになっていませんか?
でもね、逃げたっていいんです。
学校に行けないことを、「ダメなこと」と思い込む必要はありません。
今、あなたが感じている苦しさや怖さには、ちゃんと理由があります。
それは心が「もう限界だよ」と教えてくれているサイン。
身体が熱を出して休むように、心も「少し休ませて」と言っているだけなんです。
不登校という言葉には、まだまだ重たい響きがあります。
周りの人が「どうして行かないの?」と聞いてきたり、SNSで楽しそうな学校生活を見るたびに、胸がチクっと痛むこともあるでしょう。
でも、人のペースはそれぞれです。
毎日学校に行ける子もいれば、休みながら少しずつ進む子もいる。
どちらが正しいなんて、誰にも言えません。
大切なのは、「今、あなたが生きている」ということ。
そして、「生きづらさを感じたときに、立ち止まる勇気を持てた」ということです。
逃げることは負けではなく、自分を守る強さです。
もし、家で過ごす時間が長くなっても、焦らなくて大丈夫。
少しずつ、自分の好きなことや興味のあることを見つけてみましょう。
ゲームでも、絵を描くことでも、音楽でも、何かに夢中になれる時間は必ずあります。
その小さな「好き」が、これからの道を照らすヒントになるかもしれません。
そして、保護者の方へ。
お子さんが学校に行けなくなったとき、「どうして?」と問い詰めるよりも、まずは「つらかったね」と寄り添ってあげてください。
子どもは、理解されることで少しずつ心を開いていきます。
焦らず、比べず、一緒にゆっくり歩んでいきましょう。
学校だけが人生のすべてではありません。
生き方は無数にあります。
「逃げた」先でしか見つからない幸せも、たくさんあります。
だから――
どうか、自分を責めないでください。
逃げたっていいじゃない。
あなたは、ちゃんと生きている。それだけで、十分すばらしいことです。
