正直に言うと、私は子どもを育てた経験はありません。けれど、周りの友人や地域で接してきた親子の様子を見ていると、「一緒にいること」と「離れること」のバランスって本当に大事なんだな、とよく感じます。
あるお母さんが「うちの子は私がいないと何もできないんです」と心配していました。でも実際、子どもを友達と遊びに行かせてみたら、自分から進んでリーダー役をやっていたそうです。その姿を見たお母さんは驚きつつも、少し安心したと話してくれました。親がそばにいるときとは違う顔を、子どもは持っているんですよね。
親だって息抜きが必要
親御さんの中には「子どもを置いて自分だけ出かけるのは悪い気がする」と言う方もいます。でも、ちょっとした買い物や趣味の時間を持つだけで心が軽くなることもある。そうやって親がリフレッシュできると、子どもに対しても優しく接しやすくなるんです。結局、親の余裕は子どもの安心にもつながるんだと思います。
距離は“安心”を育てる
親と子が常にべったりだと、どうしても依存が強くなりがちです。「親がいないと不安」「私が守らなきゃ」という思い込みは、どちらにとっても負担になります。少し離れる時間をつくることで、「離れても大丈夫」という安心感が育つ。これは親子関係を長い目で見たとき、とても大切なことだと思います。
子どもを持たない私から見ても、親子の関係は“近すぎず遠すぎず”がちょうどいいように思います。ずっと一緒にいなくても大丈夫。むしろ、時には離れることで親も子も成長できるし、また一緒に過ごす時間のありがたさが増していくんだと思います。