最近、「不登校」が増えているってよく耳にしますよね。でも一口に「不登校」といっても、実はいろんなタイプがあるんです。今回は、そんな不登校の種類をわかりやすくお話ししていきます。お子さんや身近な人の様子がちょっと気になる…という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1. 心理的要因型
一番多く見られるのがこのタイプ。学校に行こうとすると不安になったり、怖くなったりしてしまうんです。
たとえば…
- いじめや友だちとのトラブルがある
- 先生との相性が悪い
- クラスの雰囲気が苦手
「行きたいけど、行けない…」という気持ちがあるのが特徴です。無理やり登校を促すよりも、まずは安心できる環境を作ることが大切ですね。
2. 環境要因型
これは、学校じゃなくて家庭や生活環境が原因で登校できなくなってしまうタイプです。
よくある原因としては…
- 家庭内での不仲や離婚
- 引っ越しや転校などの大きな変化
- 親が干渉しすぎてしまう
子どもが安心して過ごせる居場所を整えることで、自然と気持ちも安定してくることがあります。
3. 無気力・無関心型
「学校に行く意味がわからない」「別に嫌じゃないけど、行く気にならない」——こんな風に、やる気が出ないタイプです。
その背景には…
- 勉強についていけない不安
- 目標が見つからない
- 自信がなくなってしまっている
一見すると「サボってるのかな?」と思われがちですが、本人の中では何かが止まってしまっている状態。焦らずじっくり関わることが大事です。
4. 身体症状型(仮面うつ)
朝になると「お腹が痛い」「頭が痛い」と言って学校に行けない。こんな場合、実は心の不調が身体に出ているのかもしれません。
こんな症状があるなら要注意!
- 登校前にだけ体調が悪くなる
- 病院では特に異常なし
- 学校の話題になると落ち込む
「気のせいじゃないの?」なんて言わずに、しっかり話を聞いてあげてください。
5. 社会的引きこもり型
学校だけでなく、外に出るのも怖くなってしまうタイプ。家族以外とはほとんど関わらなくなってしまうこともあります。
こんな背景があるかもしれません:
- 人との関わりにトラウマがある
- 他人の視線が怖い
- 過去の失敗が忘れられない
まずは「無理に外に出さない」こと。安心できる人との関わりを少しずつ増やしていくことがカギになります。
6. 発達特性由来型
発達障害(ASDやADHDなど)の特性から、学校生活がうまくいかず不登校になってしまうケースです。
たとえばこんな特徴があります:
- 音や光に敏感(感覚過敏)
- 空気を読むのが苦手
- 集団行動がしんどい
「頑張りが足りない」と決めつけず、その子の特性に合った支援や環境調整が必要です。
7. ゲーム・ネット依存型
ゲームやSNSに夢中になりすぎて、生活リズムが崩れてしまい、学校に行けなくなるケースです。
背景にはこんなことがあるかも:
- 現実がつらくてネットの世界に逃げている
- オンラインでは自信が持てる
- 夜ふかしが続いて朝起きられない
頭ごなしに「ゲーム禁止!」ではなく、「なぜハマっているのか?」を一緒に考えることが大切です。
「不登校=甘え」じゃないんです
よく「ただのサボりでしょ?」なんて言われがちですが、それは大きな誤解。不登校は、子どもなりの精一杯のSOSであることがほとんどです。
それぞれの子に、それぞれの理由があります。だからこそ、大人がまず理解すること。そして、一人ひとりに合った関わり方を見つけることがとても大切なんです。
最後に
不登校にはさまざまな種類があって、どれも簡単に解決できることではありません。でも、子どもの気持ちに寄り添って、「一緒に考えよう」という姿勢を持つことが、第一歩になるはずです。